ベースとは、ビジネスの土台や人生の基盤のこと。経営者の方が次のステージに向かうための強固な土台、安定した基盤づくりのサポートをするのが「ベースパートナー」である私の仕事です。具体的に何をサポートするのかは、人によって違います。だから、まず私がするのは、経営者の方々との意見の壁打ちです。

ビジネスだけでなくプライベートについてざっくばらんに話を聞き、そして様々な角度から質問を投げかけます。対話を通じて、話が深まったり、広がったりする中で、ご自身の中の答えや想いを見つけていってもらいます。ビジネスもプライベートも、今のその人を構成している大事なベースだから、両方に向き合うのが私のスタイルです。

その方のベースとして、何が見えてくるかは本当に人それぞれです。色々な話になります。例えば、子どもの頃からの夢や理想的なライフプランについて、資産運用の相談、事業継承のお悩み・・・プライベートの耕し方みたいな話からふと組織の課題に気づく、そんなケースもあります。経営者の方には意思決定すべきことが山積みですが、相談ができる相手はそう多くなく、ご自身をかえりみる時間もない。だからこそ利害関係のない社外の立場の信頼できる相談役、その方のビジネスとプライベート、全てを含めたライフに一緒に並走していくパートナーが必要なのだと、多くの経営者と話をさせていただく中で強く感じるようになりました。

経営支援という面からみれば、ビジネスコーチングやエグゼクティブ・コーチングといった職種に近いかもしれませんが、ファイナンシャルプランナーのようなこともします。だから「職業はうまく説明できないけど、会ったらいいと思う人がいる」と知人から紹介されることが非常に多いです（笑）。相手も何を相談していいか決まっていないけれど、友達感覚で色々話すうちに、その人のベースが見えてきて、自身が抱える課題の根っこが思いもよらないところから見えてくる。そんな感じです。

なぜ私が、人の「ベース」にこだわるのか。なぜ「ベースパートナー」となったのか。それを説明するために、一度きちんと私自身のベースについても振り返り、話そうと決めました。すこし長いですが、聞いてください。